昨今の日本は元気ないと言われる。不景気な言葉も並べればきりがない。
それでも、夢を持って先に進もうと考えている人たちはどんなときにでもいるものである。
このHPにたどり着いた人も、何かのきっかけで花屋に興味を持ち、夢や思いを持っているはずである。
私企業(国が経営している公企業に対して使われる)の目的は、利潤追求と言われている。
P.F.ドラッガー氏の言葉を借りれば、企業の目的は市場を形成することである。
商売を始めることは(できれば)新たに市場を形成して、儲けることが目的だと思うのだ。
なぜ、起業したいのか。
なぜ、花屋をやりたいのか。
今一度考えてみていただきたく思う。
起業すること自体は役所などに決められた書類を提出すれば、完了だ。
婚姻届と似たようなものだ。役所ではおめでとうという言葉すら、かけてはくれない。
誰でも起業できるのである。
問題は、起業して「何をする」かだ。
サラリーマンやアルバイトと違い、黙っていてお金がもらえるというものではない。
モノやサービスの代償に自分にお金を払ってくれる人がいて、初めてお金がもらえるのである。
「そんなの当たり前だ」と思っているかもしれないが、実際自分でやってみないとそのありがたみはわからないものである。 さらに考えているほど簡単ではないことが多い。
お花屋さんをオープンしようと思ったら、
- どんなお店を
- どこに
- 誰に対して
- どんな風に
- 何を
- いつ
提供するかを少なくとも考える必要がある。
パン屋さんでもたこ焼き屋さんでも本屋でも同じように考えなくてはいけない。
考えることはとても面白い。しかし、それを実行することは大変であり、
困ったことに自分の生活を支えることができるようにするにはもっともっと大変なのである。
ただ、その「大変」を楽しむことができるかどうかが鍵だ。
(2003/3/24)