花屋さんはご存知の通り小売業である。ものを仕入れて、販売することで利益を得ている。
生き物である花をどこから仕入れるか、在庫として持つかどうか。
このあたりを考えておかなくてみよう。
花屋さんの仕入れについて
仕入れる場所は大きく分けて2種類ある。
1.卸売り市場で自らせりを行う。
2.仲卸から購入する。
花屋さんによってこのあたりは考え方が異なる。
「自ら花を見定めて買わないと不安でならないという考えの花屋さん」と
「花を販売することに徹し、仲卸やFCから花を仕入れる花屋さん」
自分で仲卸などを訪れてみたいがまだ市場に行ったことがないので、行ったときに整理してしてみよう。
あとは少数だが、直接農家から買い入れる場合もある。
決め手は価格と鮮度と品揃えになるだろう。
セリを行うなら
実際にセリを行うことができる条件(東京都大田市場の例)
・満20歳以上
・3年以上の取引業務を行っていること
・ものを見極めることができること
・業務資金として100万円を用意できる
・東京都に事業所を持っている
僕が当てはまるのは年と場所くらいかな。
お金は何とかして集めても経験が全くないしね。
少量は買うことが難しいらしい。
販売に徹するなら
販売に徹するのであれば、セリに労力をかけずに仲卸から仕入れたい。
一般的に卸から仲卸は1割から2割高になる。
労力と粗利との天秤をかけ、どちらを選ぶかだ。
僕は仲卸と取引をしようと考えている。
インターネットで花を仕入れる
仕入れができる場所をインターネットで探してみた。
完全に花屋さんのみを対象に販売をしているところもいくつかあるのだ。
ただ、インターネットで決済までするのではなく、FAXなどで申し込みをすることになる。
きいさんの花や |
山形の花の生産者で季節の花を販売している。 |
新宿 花大 |
新鮮な花を数多くの種類揃えている。セリのある日に販売できる花の価格・種類を更新している。価格は安い。場所が東京なので僕には便利かもしれない。
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メガフラワーズ |
価格を安くするために呼びかけているサイト。品揃えも多いらしい。
場所は大田市場内なので場所も近い。 |
(※もちろん、2003年現在ではインターネットにおいても多くの花の入手先がある^^)
在庫について
在庫の問題は大きい。特に花は生き物なのでロストすると捨てなければならない。そのロスト分が花屋さんで売っている花の金額に跳ね返ってくるのだ。インターネットで販売しているサイトのいくつかは顧客から注文が来てから仕入れを行い、ロストをなくすことで価格を下げているところもある。ただ、そうすると仕入れる量が少なくなるので仲卸などでは取扱ってくれないかもしれない。
やはりキーパーを置くべきであろうが、基本的に花は売りきりが一番だ。このあたりの割合が難しい。 ここが商売の難しいところだろう。
在庫を持つために
在庫を持つには前回も書いたが
キーパーという花用冷蔵庫が必要になる。
特に夏場は花がすぐ開いてしまうため、在庫をもつほとんどの花屋さんでは利用している。
1台50万円から200万円程度。リースだと月2万円から5万円程度である。
在庫を持たないとしたら
「在庫を持たない」と考えるのであれば、それは仕入れた花を売りきるか、もしくは必要な花だけ仕入れるかである。おそらく、すべての花屋さんの理想であろう。
花を捨てるか-ロス率
花屋さんの店先で
サービス品として安い花束を作って売っているところを見たことがないだろうか。
すべてとは言わないが、その場合開ききっている花を含んでいる。つまり、近いうちに売り物としては置けなくなる花だ。
日本人は花を買うときに開いている花よりもまだ咲いていない花を選ぶそうである。欧米人は開いている花も買っていくらしい。
つまり、開いた花は売れないのだ。
花屋さんが花の金額を決めるときにこのロス率を計算に入れるために花が高くなる。
これも花屋さんのテーマのひとつになる。
多く仕入れすぎず、しかし、売り物がないといけないのだ。うーん。難しい。
いろいろと現段階では考えるのが難しいことも多い。
ここで問題を整理しておいて、後で考えていいだろう。
次回は商品とサービスについて考えようと思う。
今度の月曜日はお花の教室だ。先生に会える(^_^
先生にも仕入れのこと聞いてみようっと。
今週の花言葉:ひまわり(あこがれ、情熱)